2020年を振り返る!2020年に起きた動物ニュースまとめ
2021年月02日06日
2020年の「今年の漢字」が「密」に選ばれるなど日本だけではなく、新型コロナウイルスに世界中が振り回される1年となりました。
皆さんはどんな1年でしたか?
今回は2020年、動物たちに起きたニュース、振り返っていきましょう。
【オーストラリア】森林火災・6万匹のコアラが犠牲に
2019年末からオーストラリアでは大規模な森林火災が起きており、「オーストラリア史上最悪の森林火災」とも呼ばれ、焼失面積がポルトガルの国土を上回りました。
世界自然保護基金(WWF)オーストラリア支部は死んだり、けがをしたり、脱水症状を起こしたりするなど何らかの影響を受けたコアラが6万匹を超えると発表しました。
WWFでは今後ドローンでユーカリの種をまいたり、基金を創設したりすることで
2050年までにコアラの生息数を2倍に増やす計画です。
【ドイツ】1日2回の犬の散歩を義務化?今年中に法制化も
ドイツのクレックナー農相は「犬の飼い主は1日2回以上、合計1時間以上、犬を散歩させなければならない」法案を提出すると発表し、ドイツの飼い主の間で物議を醸しています。
犬を長時間リードでつないでおくことも、禁止される可能性があると言います。
新しい草案はすでに作成されていて、早くても今年2021年に法制化されるかもしれません。
みなさんは愛犬を毎日散歩に連れて行ってあげていますか?
なんともイヌ好きで有名な国はドイツらしい法案といえますね。
【フィンランド】新型コロナウイルス感染者を特定する犬
2020年9月、ヘルシンキ・ヴァンター国際空港は、犬の嗅覚によって新型コロナウイルスに感染した渡航者を見つけ出す実証実験を開始しました。
驚くことに予備テストでは、犬がほぼ100%の精度で
新型コロナウイルスの感染者を嗅ぎ分けたことが報告されています。
さらにPCR検査では検出できない発症前の感染者を特定できるというのです。
現在、サウジアラビアやフランス、オーストラリア、ブラジル、チリでも、新型コロナウイルスの感染者をより速く安全に検知する手段として、その導入が検討されています。
日本でもぜひ導入して欲しい水際対策ですね!
【アメリカ シカゴ】ロックダウン中に社会科見学
引用:https://twitter.com/shedd_aquarium
新型コロナウイルス感染症予防対策として休館しているアメリカシカゴにあるシェッド水族館で、普段は見物されお客さんを楽しませる側のペンギンが館内を散策し観客となって水槽の中を見物しました。
水族館によれば、ペンギンたちは特にアマゾン館の魚がお気に入りのようです。
社会科見学として、人のいなくなった館内を散策しているのはイワトビペンギンの御一行。
現在では水族館だけに留まらず映画館や球場の社会科見学も楽しんでいます。
シェッド水族館ではTwitterでその様子を公開していて、外出できない人たちを楽しませています。
【日本】カバの汗が蚊除けに役立つ?動物園が花王に汗を提供
和歌山県白浜町にあるアドベンチャーワールドが、花王株式会社に「カバの分泌液(赤い汗)」を提供したことを明らかにしました。
花王は蚊の脚がもつ微細な構造に着目し、肌表面を蚊の嫌いな物性にすることによって蚊を寄せ付けない、新しい着眼点の蚊除け技術を開発しています。
また、カバの汗にもこれと同様の能力があると判明しています。
今後、研究が進んで蚊から人を守る新しい商品が開発されるのに期待したいですね!
【デンマーク】新型コロナウイルス変異種感染で1700万匹のミンク殺処分
デンマーク政府は突然変異した新型コロナウイルスが、ミンクから人に感染したとして1700万匹のミンクを殺処分したと発表しました。
デンマークではミンクの毛皮産業が盛んで、年間1780万枚と世界的に見ても生産量は圧倒的に多い状況です。
そんな中でのデンマークの殺処分は、ファッション業界にも大混乱を招いています。
アジアではミンク毛皮の価格が30%も上昇し、ディオール、ルイ・ヴィトン、フェンディなどのファッションブランドは、フォックス、チンチラで補うことで対応すると予測されています。
動物愛護の観点から見ても、すでに英国、オーストリア、オランダ、フランス、ノルウェー、イスラエル、米カリフォルニア州などが、毛皮農場や毛皮製品を禁止していて、リアルファーが市場から消える日も近いかもしれません。
【オーストラリア】精菅切除の手術から3匹のヒヒが脱走
オーストラリア、シドニーで医療研究用に繁殖された雄1頭と雌2頭のヒヒが病院から逃げ出し、路上で走り回る騒ぎがありました。
3頭は、雄の精管けっさつ手術のため、ロイヤル・プリンス・アルフレッド(RPA)病院に
運ばれる途中で逃げ出しました。
警察が通報を受け出動し、2時間ほどでヒヒを捕獲、自体は収拾しました。
SNSには3匹が歩道を走り回る様子と困惑する住民たちの様子が映っています。
ヒヒは体長は50~100センチ、体重は15~35キロと世界で最も大きいサルです。
生息地のサバンナではライオン、ハイエナ、チーターなどの外敵とも戦うことのあるサルですので、シドニーの住民たちはとても怖かったに違いありません。
【ロシア】マヌルネコの赤ちゃん16匹誕生
ロシアのノボシビルスク動物園では、母親マヌルネコが3匹飼育されていて、
それぞれ3匹、5匹、8匹の赤ちゃんの計16匹の赤ちゃんが誕生しました。
生まれたばかりの赤ちゃんは体重100gほどで、母乳を飲んですくすくと成長しています。
生後22日ほどで肉を食べ始め、1ヶ月ほどでお散歩を始めるそうです。
そのモフモフの見た目から日本でも人気の高いマヌルネコ。
これからの成長がとっても楽しみですね!
【アメリカ アリゾナ】初発見!ワニが尻尾を再生できる?
トカゲの尾を再生する能力などを研究している、米アリゾナ州立大学の生物学教授であるケンロウ・クスミ氏は、若いアリゲーターが最大23センチまで尾を再生できることを発見しました。
これまでヤモリやトカゲなどの爬虫類が尻尾を再生できることは知られていましたが、これほどまで大きい生物が尻尾を再生できることが判明したのは初めてです。
この爬虫類が再生できる能力がどのように進化したか、どのように機能しているかを研究することによって、人間の再生医療が更なる発展を遂げるかもしれません。
これからが楽しみな研究ですね!